アースノーマットは人体に害がある?赤ちゃんやペットがいる部屋での安全性と注意点を徹底解説
夏の天敵である蚊を退治してくれる「アースノーマット」。スイッチ一つで部屋の隅々まで薬剤が行き渡る便利なアイテムですが、小さなお子さんやペットがいるご家庭では、「吸い込んでも体に害はないの?」と不安を感じることもあるでしょう。
結論から言うと、アースノーマットは正しく使用すれば人体や哺乳類に対して極めて安全性が高いとされています。しかし、使用方法を誤ると体調不良を招く可能性もゼロではありません。
この記事では、アースノーマットの成分の仕組み、赤ちゃんやペットへの影響、そして安全に使用するためのポイントを詳しく解説します。
1. アースノーマットの主成分「ピレスロイド系」とは?
アースノーマットに使用されている主な殺虫成分は**「ピレスロイド系薬剤」**です。これは除虫菊(シロバナムシヨケギク)に含まれる天然の殺虫成分に似せて作られた化合物です。
なぜ虫だけに効くのか?
ピレスロイドの最大の特徴は、**「選択毒性」**にあります。
昆虫や両生類・爬虫類: 神経系に強く作用し、即効性のある麻痺を引き起こします。
哺乳類(人間・犬・猫など): 体内に入っても酵素によって速やかに分解され、尿などで体外に排出されるため、毒性が現れにくい仕組みになっています。
このため、私たち人間や身近なペットである犬や猫にとっては、安全性が非常に高い薬剤とされているのです。
2. 赤ちゃんや妊婦さんのいる部屋で使っても大丈夫?
もっともデリケートな時期である赤ちゃんや妊婦さんについても、メーカー(アース製薬)は公式に**「使用に問題はない」**としています。
赤ちゃんのいる部屋: 哺乳類である赤ちゃんも、大人と同様に薬剤を分解・排出する能力を持っています。ただし、大人よりも体が小さいため、閉め切った狭い部屋で長時間使用し続けることは避け、適度な換気を心がけるのが安心です。
注意点: ハイハイをする赤ちゃんがいる場合、本体を倒して中の液体を触ったり、舐めたりしないよう、手の届かない高い場所に設置することが重要です。
3. ペットへの影響は?(犬・猫・魚・爬虫類)
ペットの種類によって、アースノーマットへの耐性は大きく異なります。
犬・猫・ハムスター
これらは哺乳類のため、人間と同様に大きな心配はいりません。ただし、至近距離で直接煙(蒸散成分)を浴び続けることがないよう、置き場所に配慮しましょう。
観賞魚・昆虫(カブトムシなど)
要注意です。 ピレスロイドは水によく溶け、魚類に対しては強い毒性を発揮します。金魚や熱帯魚がいる部屋で使用すると、魚が弱ってしまう恐れがあります。また、カブトムシやクワガタなどの昆虫も「虫」であるため、死んでしまう可能性が極めて高いです。
両生類・爬虫類
カエル、ヘビ、トカゲなどもピレスロイドの影響を強く受けやすいため、同じ部屋での使用は控えましょう。
4. 安全に使用するための3つの鉄則
安全性が高いとはいえ、薬剤であることに変わりはありません。以下のポイントを守ることで、より安心して使用できます。
適度な換気を行う: 密閉された空間で長時間使い続けると、体質によっては喉の痛みや目への刺激を感じることがあります。時々窓を開けるか、ドアを少し開けて空気の流れを作りましょう。
置き場所に注意: 直射日光が当たる場所や、熱がこもりやすい場所は避けましょう。また、カーテンの近くなど、薬剤の出口が塞がれる場所も危険です。
体調不良を感じたら中止: 万が一、使用中に頭痛、めまい、気分が悪くなるなどの症状が出た場合は、すぐにスイッチを切り、部屋の空気を入れ換えてください。
5. まとめ:正しく使って快適な夏を
アースノーマットは、蚊が媒介する感染症から家族を守るための非常に有効な手段です。
哺乳類(人間・犬・猫)には安全性が高い
赤ちゃんがいる部屋でも換気をすれば使用可能
魚、昆虫、爬虫類がいる部屋では使用を控える
これらの基本ルールを守れば、過度に心配する必要はありません。正しい知識を持って、蚊のストレスがない快適な夜を過ごしましょう。
アースノーマットの「低刺激タイプ」や「無香料タイプ」の選び方についても、さらに詳しく見てみますか?